Room:「Conference Room SAD」

SADのインストールについて質問

Speaker:岡部 晃大

(Date: 2000年 11月 21日 火曜日 5:19:15 PM)


広島大学ビーム物理研の岡部と申します。

現在、配布されているSAD Sourceのインストールが上手くいかず
困っております。使用している環境は、Digital Unix(V4.0d)です。
このことについて、質問があります。

1. SAD Source Download pageに書かれているTcl、Tkは、
どういう働きをするのでしょうか。
一応、READMEを読んで、Tcl、Tkは down load しています。
これらは、あらかじめREADMEに沿って設定しなければならないのですか。

2. make コマンドで実行ファイルを生成する際、’CaSearch2.c’file を
コンパイルする過程で ”Cannot find file ”などと出力され、
止まってしまいます。 はうちのDigital Unix には存在しない
ようです。どうやって手に入れれば良いのでしょうか。

以上です。基本的な質問かもしれませんが、どなたか教えてください。

よろしくお願いします。


Comment by 岡部 晃大
( Date: 2000年 11月 21日 火曜日 5:26:19 PM)

質問の2の部分が上手く出力されなかったので、もういちどその部分を
投稿します。

2. make コマンドで実行ファイルを生成する際、’CaSearch2.c’file を
コンパイルする過程で ”Cannot find file (cadef.h)”などと出力され、
止まってしまいます。(cadef.h) はうちのDigital Unix には存在しない
ようです。どうやって手に入れれば良いのでしょうか。

すいませんでした。


Comment by K. Oide
( Date: 2000年 11月 21日 火曜日 6:48:09 PM)

1. Tcl/TkはX-Window上のアプリケーションを作成する言語およびライブラリです。
例えば http://dev.scriptics.com/scripting/ などを御覧下さい。SADもTcl/Tkを
使ってSAD/Tkinterを動かしています。もしそのようなアプリケーションが必要なければ
make notk_exeでmakeしてください。

2. CaSearch2.cはEPICSのインターフェイスなので通常は必要ありません。そのまま放置してください。またsrc/Makefileの以下の部分ににnoca_exeを

(旧)
obj0 obj1 obj2 obj3 debug clean exe all_object lib ca_exe notk_exe tcltk\
very_clean debug_lib:
$(SHELL) -c "$(MAKE) $@_ARCH TARGETOS=`../bin/HostArch`"

(新)
obj0 obj1 obj2 obj3 debug clean exe all_object lib ca_exe notk_exe tcltk\
very_clean debug_lib noca_exe:
$(SHELL) -c "$(MAKE) $@_ARCH TARGETOS=`../bin/HostArch`"

のように追加して下さい。(¥は\に替えて下さい)。
また、src/Makefile.OSF1に以下を追加して下さい。

noca_exe_ARCH:
(umask 002; \
setenv LPATH "./:/lib:/usr/lib:/proj/local/ALPHA/python1.4/config";\
setenv LIB "$(LIB)";\
setenv OBJ "$(OBJ)";\
setenv OPT "$(OPT)";\
setenv FOPT "$(FOPT)";\
setenv LOPT "-lCom -lDb $(LOPT) $(LOPT) ";\
$(FC) "$(OPATH)/$(SLIB)" $(OPT) $(FOPT) $(LOPT) $(LTK) -lm -o "$(OPATH)/$(OUT)" $(EXEOPT) || chmod +x $(OPATH)/$(OUT) )

これで一応make noca_exeでmakeできると思います。これでもまだエラーメッセージはでますが一応動くでしょう。
次の公開ヴァージョンでは上記も取り入れられると思います。


Comment by 森田@京大化研
( Date: 2000年 11月 27日 月曜日 8:59:54 PM)

SADの移植に関して

各OS毎に Makefileが保守されてるとか、Fortran Intrinsicのエミュレーションや
C-Fortranの相互乗り入れ回りのルーチンがあまり整理されていないというのが
異なる環境へもって行くとコンパイルできない原因になっていると思います

自分で使う環境用にある程度の整理を行なったものを保守しています
#単一の Makefileと Library Linkageや OS依存部を制御する flagによるコントロールの実現

本家へのフィードバックを行なうには十分な動作試験が必要であるし
この種の問題で困っている人も多いと思うので Patch Kitの形で公開しています
興味のある方はコンパイルして使ってみてください

手元にある環境 FreeBSD/Linux/HP-UX/CYGWINのうち FreeBSD/Linux/CYGWIN(Windows98)上で
benchmark等が動作し、HP-UXでは実行ファイルの生成と一部機能の動作を確認しています
OSF1、HP-UX_PA2.0や LinuxPPC環境は持ってないのでこうした環境での動作・不動作報告や
ご意見が有りましたら morita@kyticr.kuicr.kyoto-u.ac.jp へ

SADいろいろ


Comment by 岡部 晃大
( Date: 2000年 11月 28日 火曜日 1:04:40 PM)

SADの実行ファイルが動くようになったので、ご報告致します。
生出様、森田様、ご解答ありがとうございます。

経過を報告します。
Tcl/Tkを導入せず、noca_exeでmakeしました。
その際、ファイル cxlistfonts.c 及び、tftcl.c が上手くコンパイル
できない様でしたので、森田様のホームページを参考にしてこの2つの
ファイルをdummy化したところ、とりあえず実行ファイルが動くようになりました。
上記の方法より、良いやり方があるのなら教えてください。

まだ、実行ファイルの十分な動作確認は行っていません。
なにか問題がでてくれば、提示版に投稿しようと思います。

以上です。