吉本です。

2006/09/07にCore 2 Duoに関するコードが入って以降、Intel Mac（Core Duo）でSADが走らなく
なったのですが、また動くようになりましたので、ご報告まで。

まず、gfortranのコンパイルですが、configure時に--disable-multilibを渡す必要があります。Mac Pro
のような64bitマシンでは必要ないかも知れませんが、少なくとも32bitなCore Duoなマシンでではこれが
ないとbootstrapでこけます。

次にSAD自身の方ですが、以前コンパイルオプションで-mpreferred-stack-boundaryを3から4に変更して
動くようになったのですが、今回も同じところで指定している-malign-doubleを外してやると動くように
なりました。なお、NetBSD/i386でGCC 4.2.0を使った場合でも同じように-malign-doubleを外す必要
がありましたので、GCCのほうでここら辺のオプションの取り扱いが何か変わったのかもしれません。

一応、ご報告まで。

--- config/GCC.spec.orig 2006-10-12 18:48:18.000000000 +0900
+++ config/GCC.spec 2006-10-12 18:48:40.000000000 +0900
@@ -31,8 +31,8 @@
# Natural alignment of Pentium is 4bytes.
# MacOS X for Intel requires 16bytes alignment.
ifeq ($(CPU_ARCH),i386)
-SYS_FOPT+=-mpreferred-stack-boundary=4 -malign-double
-SYS_COPT+=-mpreferred-stack-boundary=4 -malign-double
+SYS_FOPT+=-mpreferred-stack-boundary=4
+SYS_COPT+=-mpreferred-stack-boundary=4
SYS_CXXOPT+=-mpreferred-stack-boundary=4
endif

> 次にSAD自身の方ですが、以前コンパイルオプションで-mpreferred-stack-boundaryを3から4に変更して
> 動くようになったのですが、今回も同じところで指定している-malign-doubleを外してやると動くように
> なりました。なお、NetBSD/i386でGCC 4.2.0を使った場合でも同じように-malign-doubleを外す必要
> がありましたので、GCCのほうでここら辺のオプションの取り扱いが何か変わったのかもしれません。

amorita-snapshot-641でこの変更が取り入れられましたので、これ以降は上記のパッチ
は必要ありません＞サンクス、森田さん

吉本です。

Mac Pro (2x3GHz Dual-Core) でもSADが動作しました。基本的には32bitはCore Duoマシンと
変わらないのですが、32bitなマシンの場合は、

> まず、gfortranのコンパイルですが、configure時に--disable-multilibを渡す必要があります。Mac Pro
> のような64bitマシンでは必要ないかも知れませんが、少なくとも32bitなCore Duoなマシンでではこれが
> ないとbootstrapでこけます。

とあるように、configure時に--disable-multilibを渡す必要がありましたが、64bitなMac Proではこの
オプションは不要になります。

また、SADのbench2.sadの結果は以下のようになりまして、同一クロックのOpteronより少し遅いですが、
G5より少し早い、という結果になりました。

*********** summary of the bench mark
Function Test 2.004640892148018
Optics Test 3.34766697883606
Tracking Test 4.376884937286377
Matching Test 2.990324974060059
Overall Score (smaller is faster): .159342845990544