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Subject進行方向のMatching
Article No464
Date: 2007/09/17(Mon) 20:01:09
ContributorKen
進行方向にはTwiss Parameterが用意されてないため,
どのように望みのバンチ長に調整するディバイスを構成すればいいのか分りません.
cavityやbendを並べて,それらに適当なパラメータを代入して,
地道にバンチ長を変えてみるしかないのでしょうか?

もしスマートなやり方があれば教えてください.

また,実現可能なパラメーターでバンチ・コンプレッサーを構成してみたいので,
サンプルファイルがあれば,参考にさせてもらえないでしょうか?

SubjectRe: 進行方向のMatching
Article No465
Date: 2007/09/19(Wed) 14:15:57
ContributorKentaro Harada
 ハドロンかレプトンかにも依りますが、バンチ長を非常に短くする場合や
低エネルギーの場合、SADはバンチ圧縮に関する計算機コードとしては
あまり使い勝手がよくありません。
 ハドロンの場合、エネルギーに依らずに空間電化効果深刻で、特に
低エネルギーでは致命的ですが、SADでは空間電荷は簡単には計算に
入れられません。(生出さんや大見さん、アレンさんなどが組み込んで
いらっしゃいますが……)
 電子陽電子の場合、10MeVくらいまでは空間電荷で横方向のエミッタンスが
どんどん拡がりますし、バンチ長を短くするとCSRでバンチもエミッタンスも
広がりますが、SADではほとんど計算が不可能です。
 単にやってみようというのであれば良いと思いますが、具体的に、ATF、
ILC、J−PARC、FEL、ERLなど、何かちゃんとした課題があって
やるのでしたら、SAD以外の計算機コードを併用することを勧めます。
 電子陽電子でしたら、PARMELA、ELEGANT、ASTRAなどなど……