Conference Room SAD
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Subject Re^2: emittance計算
Date: 2012/11/27(Tue) 19:20:07
ContributorAkio Morita

> >   PF 制御計算機が今年夏に更新されたのですが、最近、各種制御の為に SAD を連続で呼び出すと
> > だんだん計算機が重くなり、仕舞に落とす(ユーザープロセスで制御計算機本体が落ちていいのか
> > どうかはまあ、置いといて……)という現象が生じ、制御グループの方が SAD を更新しようとして
> > いるのですが、古い SAD と新しい SAD で計算結果が違います。
> >   具体的には、design_example.sad で、emittance の計算結果が違います。関連部分のみ
> > 抜粋すると、
> (snip)
> >   古い SAD では、emit の結果は、
> > *** Welcome to SAD Ver.1.0.10.2b1 built at 2007-09-10 11:46:34 JST ***
> > Emittance X = 2.45855E-7 m
> > ですが、afsad、amsad、PF でコンパイルし直した新しい sad では、
> > *** Welcome to SAD Revision 3995 built at 2012-11-22 20:42:37 +0900 ***
> > Emittance X = 4.58933E-7 m
> > です。上記の計算式では、244.9820119666 nmrad (古い方とほぼ同じ)と出ます。
> > afsad、amsadでは、新しい方とほぼ同じ結果になります。
> >  
> >   ちなみに、PF のラティスで計算すると、emittance の計算結果にこんなに
> > 大きな差は出ません。
> > 旧: Emittance X = 3.69803E-8 m
> > 新: Emittance X = 3.71388E-8 m
> > 解析式:37.1172052922 nmrad
> >  
> >   design example のラティスは、強いて言えば若干和共鳴に近いですが、
> > 他に何か不運なケースなのでしょうか? 何かノウハウがありましたらお願い
> > 致します。
> >
> 仕様変更で無いのに、値が変わるのはバグである可能性があります(今回は、解析解とも異なる値です)
> で、原因となるコードの変更を特定し、物理モデルとしての正しさを検証する必要があると思われます
> CVS MAIN trunkに関しては、V1.0.8.19.3b以降は定期的に CVS tagを打ち込んであるので
> tagをたどりながら2分法を行なえばエミッタンスが変化した commitを絞り込めます
> SAD_1_0_10で始まるCVS tagを探してみてください
> # V1.0.10.4.19a10から V1.0.10.5aの間は、変更アナウンスに追従しきれず tagが打てていません
>
CVS tag binary searchと file revision binary searchにて、design_example.sadのEMITXが変わった変更を特定しました

MAIN trunk V1.0.10.4a05 - V1.0.10.4a07間の変更に属する
src/trade.f revision 1.19 - 1.20間の変更で EMITXの評価値が変わっています

oide氏による version number V1.0.10.4a06(src/trade.f revision 1.20)から現在のEMITXの値になっています


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