Subject | : Re: 進行方向のMatching |
Date | : 2007/09/19(Wed) 14:15:57 |
Contributor | : Kentaro Harada |
ハドロンかレプトンかにも依りますが、バンチ長を非常に短くする場合や
低エネルギーの場合、SADはバンチ圧縮に関する計算機コードとしては
あまり使い勝手がよくありません。
ハドロンの場合、エネルギーに依らずに空間電化効果深刻で、特に
低エネルギーでは致命的ですが、SADでは空間電荷は簡単には計算に
入れられません。(生出さんや大見さん、アレンさんなどが組み込んで
いらっしゃいますが……)
電子陽電子の場合、10MeVくらいまでは空間電荷で横方向のエミッタンスが
どんどん拡がりますし、バンチ長を短くするとCSRでバンチもエミッタンスも
広がりますが、SADではほとんど計算が不可能です。
単にやってみようというのであれば良いと思いますが、具体的に、ATF、
ILC、J−PARC、FEL、ERLなど、何かちゃんとした課題があって
やるのでしたら、SAD以外の計算機コードを併用することを勧めます。
電子陽電子でしたら、PARMELA、ELEGANT、ASTRAなどなど……